3Dプリンター電源故障・修理日記<TRONXY XY-2PRO 電源故障>
ご無沙汰しています。
管理人です。この度は1年半程使ったTRONXY XY-2PROの電源が故障しました。
急に故障したわけではなく、事前に兆候があったので、恐る恐る使ってたら、あえなく死亡という形だったので、兆候を紹介します。
内容と修理内容について書き記します。
1.電源故障の兆候と内容
前述の通り、私が使っていたTRONXY XY-2PROの電源が故障しました。
使用期間1年半、使用頻度は週10~20時間程度なので、多めに見積もって1000時間程度で死亡。
兆候としては、なんか焦げ臭い匂いがしてきたぞと思い、様子見ながら使ってたら、20時間程度で電源が完全にプッツリ切れてしまいました。
途中、プリンタをばらして中身を見ましたが、封印シールが貼られている電源内部まで見ることはしなかったので発見できず、お亡くなりになるまで電源にはお仕事を全ういただきました。
幸い火事などには至らず、その他トラブルもなかったので良かったですが、異変を感じたら使用をやめるのがベストだと考えます。
で、電源の中のどこが壊れたのかというと、電源基盤内のPTCサーミスタという素子です。
素子が灰になっていました。
[該当部画像]
簡単に言うと突入電流が流れたときに回路を保護してくれるものです。
仕組みは案外簡単で、電流が流れたときに発熱するので、その発熱を利用して、抵抗値を上げて、流れる電流を制限します。
ということなので、故障した原因を分解すると、おそらく発熱しすぎて耐えられなくなって、PTCサーミスタが灰となったのでしょう。
ただし、発熱しすぎた原因は正直わかりません。長時間使いすぎ?サーミスタの選定が悪い?単なる寿命(だとすると短命)?<参考サイト>
電流保護素子としてのPTCサーミスタの使い方 | アプリケーションノート | TDKプロダクトセンター
2.修理(交換)内容
さて、PTCサーミスタの故障が明らかになったところでどうやって修理するか悩みました。
何より、ド派手に灰になってバラバラになったおかげでどの容量のサーミスタを使うべきかもわからない状態でした。
Twitterで灰になったことを投稿したところ、親切にもサーミスタの情報を送っていただき、使えるサーミスタはわかりました。
以下、該当するツイートです。
たくさん被害者が出ていますね。
— 🇯🇵黒猫さん 🗣🇺🇦 (@kuronekosan_777) 2022年1月30日
火災にならなくてよかった。https://t.co/9KrBTayKfl
こちらあたりに交換で恐らく電源は使用できるかと。https://t.co/5jPcC22fPa
交換電源も同じような品質のが多いから買い替えは注意。 https://t.co/luYdBnipCk
ただし、、、手元に使っていない3Dプリンタ(Kingroon KP3)の存在に気づきます、、、、
あれ、これって、電源互換性あるんじゃね?
ってことで、INPUT,OUTPUT情報を見ると、、、
なんと型番完全一致!!いけるや~ん
ってことで、KP3様をドナーにして移植手術することとしました。
プリンタ底部の蓋は外して、電源がプリンタフレームについているのでそれらしいネジを片っ端から外すと外れます。
あとは電源ユニットについてる端子を外して付け替えるだけですが、
つなぎ方を間違えないように、線がつながっている端子の写真を残して移植手術実施。
各端子部には何の端子か記載があって、全く同じ配列だったので、電源ユニットを変えてもつなぎ先は同じ。
KP3とXY-2で電圧のつなぐところが異なっていましたが、それぞれどう違うのかわからず、
無難にもともとXY-2がつながってた端子の位置に合わせました。
[XY-2 PRO]
[kingroon KP3]