3Dプリンター Kingroon kp3用ガラスプラットフォームシートを買いました。おすすめです!!
こんにちは。平凡エンジニアです。
今回は、3Dプリンタのガラスプラットフォームシート(テーブル?)を購入したので紹介いたします。
結果を先に言うと、、、かなりおすすめです。
1.商品紹介
購入した商品はこちら。
Aliexpress | Kingroon 3D プリンタガラスウルトラベース加熱されたベッド構築表面ガラス板 180*180*3.8 ミリメートルホットベッド印刷 KP3 ためのプラットフォーム
s.click.aliexpress.com
アリエクスプレスのkingroon公式ストアです。
購入時の金額は約1000円です。
Aliexpressで購入したものの梱包は基本的にひどく、箱がボロボロで届くのでので、割れ物は避けたいところですが、
Kingroonから出ているガラスシートはAliexpressしかみつからなかった、Aliexpressで購入しました。
と心配していましたが、到着して逆にびっくり。
珍しく厳重梱包です。もちろん中身も無事です。(筆箱で宛先は隠しています)
ガラステーブルで表面はつるつるしているのかと思っていましたが、黒いザラザラのプリントコートがされています。
写真の黒い部分はプリントコーティングです。
なので、使っていると黒いプリント部分が剥がれてくるのかなあという印象。
で、今回ガラステーブルを購入した理由は、ABSを印刷するためです。
というのも、標準のプラットフォームシートなのですが、
80度以下の温度までしか対応していません。実際、80度でプラットフォームシートがボロボロになったというレビューもあるので80度で使うと駄目と言うことがわかります。
一方、ABSで3Dプリントする場合、プラットフォームの温度は80度が必要になります。
Make: Japan | ABSかPLAか? 正しいフィラメントの選び方
となると、、、
ガラスプラットフォームシートを使えばなんとかなるのでは?という考えです。
このガラスプラットフォームシートはMAX210度まで使えると書いているので、中国製で色々心配ですが100度くらいまでは少なくとも大丈夫でしょう。
2.使い心地、標準シートとの比較
実際に使ってみてどうかという点を、標準シートと比較して紹介したいと思います。
使用する材料は、標準シートと同条件にするためにPLA。
ホットベッド温度は60度です。
ガラスシートと標準シートでは厚みが異なるのでシート入れ替えの際はキャリブレーションが必要です。
また、標準シートだと磁石でくっつきますが、ガラスシートだとクリップで止める必要があります。(テストなので、クリップの数は少ないです)
クリップで止める分、掴み代ができるので、印刷可能サイズが小さくなります。
造形物の底面画像(プラットフォームシート側)です。左がガラスシート、右が標準磁気シートです。
左がかなり綺麗ですね。磁気シートの方はザラザラの面になっていて、黒が曇って見えます。(前の材料が残っていたので少し白いのがついてます、、、)
下の写真は、標準シート側のみを表にしました。
標準シートの表と、ガラスシートの底面は同じくらいの仕上がりです。
実際、外した後にどっちがそこだったかよく見ないとわからないくらいの仕上がりです。
ただし、プラットフォームシートから外す際に、標準磁気シートだと、シートを曲げればすぐに造形物が外れますが、
ガラスシートの方はしっかりついていました。シートとの接地面積が小さいので、今回の造形物は簡単に外れましたが、
大きくて接地面の大きい造形物は要注意ですね。
3.まとめ
ガラスプラットフォームシートのメリットは
・高温に対応している
・底面がきれいに仕上がる。
・シートにしっかり造形物が付く
ガラスプラットフォームシートのデメリットは
・印刷可能サイズが小さくなる。
・シートから造形物が取れにくい
この結果から、使う材料によって、プラットフォームシートを使い分けるのがベスト。
しかし、厚みが異なるのでキャリブレーションが必要、、、(Kingroon kp3はオートキャリブレーションがないので、厳しい、、、)
ABSを使う人はガラスプラットフォーム必須。印刷サイズをフルに使う人は標準シート必須って感じですね。
また、綺麗に仕上がるので私としてはこのガラスプラットフォームシートかなりおすすめです。
記事作成の6/1時点で、AmazonでKingroonの標準シートは1700円で売られていて高額なので、
一度ガラスプラットフォームシートを試して見るのも良いと思います。
また、ガラスシートの耐久性等は数カ月後レビューさせていただきたいと思います。
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<今回使用の樹脂材料>黒のキラキラ入り材料
<おすすめ商品>
⇐キラキラじゃないフィラメントです。PLA+で強度が高いらしい。
Fusion360の必要PCスペックは? グラボなしノートPCでも動かせるのか。
こんにちは。平凡エンジニアです。
今回は、私が3Dデータを作る際に使っているFusion360を動かすにはどんなスペックのPCが必要なのか調べてみたので共有させていただきます。
また、私がFusion360を動かしているPCのスペック(かろうじて動くスペック)も最後に載せますので、気になる方はぜひ最後までご確認ください。
1.Fusion360の公式要求スペック
Fusion360を作っているAutodeskのサポートページに要求スペックが載っています。
公表されている内容をまとめると、win8以降の64bitOS、COREi3、メモリは4GB、VRAM1GB以上(内蔵グラフィックは6GB以上)って感じです。
一般的なクリエイター向けのPCだと十分って感じですね。動画編集用のPCなどでも大丈夫そうです。
要求スペックを見ると、3Dのデータを表示するので、グラフィックの性能が最も重要な点だと考えられます。
Autodeskが公表している主な要求スペックは以下のようになっています。
OS : Apple® macOS™ Catalina 10.15、Mojave v10.14、High Sierra v10.13
Microsoft® Windows® 8.1 (64 ビット) 、Windows 10 (64 ビット)
CPU の種類 : 64 ビット プロセッサ、4 コア、1.7 GHz Intel Core i3、AMD Ryzen 3 以上
メモリ : 4 GB の RAM (内蔵グラフィックス 6 GB 以上を推奨)
グラフィックス カード : DirectX 11 以上をサポート
VRAM 1GB 以上の専用 GPU。もしくは、RAM 6 GB 以上の内蔵グラフィックス
ディスク空き容量 : 3 GB のストレージ
画面解像度 : 1366 x 768 (表示スケール 100% で 1920 x 1080 以上を強く推奨)
また、複雑なモデリングには以下のスペックが要求されています。
CPU : 3 GHz 以上、6 コア以上
メモリ : 8 GB 以上の RAM
グラフィックス: VRAM 4GB 以上の専用 GPU、DirectX 12 をサポート
【参考リンク】
knowledge.autodesk.com
2.どのスペックが重要なのか?
さっきも書いていますが、最も重要な性能はグラフィック性能です。
「VRAM 1GB 以上の専用 GPU。もしくは、RAM 6 GB 以上の内蔵グラフィックス」が要求されているので、一般的なノートPCだと外部GPUがついていないものが多いため、このグラフィックスが厳しくなりそうですね。
ただし、色々調べると最近のノートPCはゲーム需要や動画編集の用途が増えてきているのか、グラフィック性能が高いものが増えていますね。
CADソフトはワークステーション向けのQuadroを推奨しているものが多いそうですが、Fusion360 はGeforceでも良いようです。
QuadroはOpenGLを動かすのに適しているGPU。結構高い、、、
GeforceはDirectXを動かすのに最適なGPUでQuadroに比べると安価。
Windows版Fusion360はDirectXで動いているようなので、Geforceのほうが良いのかもしれません。
3.私のPC環境(かろうじて動くスペック)
CPU:Intel Core i5-4210M 2.6GHz
メモリ:8.0GB
GPU:Intel HD Graphics4600 (CPU内蔵グラフィックス) RAM 2.1GB ←全然足りてません。笑 (公式要求スペック6GB)
この環境なので、かろうじて動くという感じですね。
グラフィック性能が足りない分は、CPUで奇跡的にカバーできているのかもしれません。
フィレットや面取りなどの急にPCに負荷のかかる作業は最後にするなどの配慮をしないとPCが固まりますし、データをぐるぐる動かすと固まることもあります。
なので、問題なく動作するという状態を求めるならば、少なくとも外付けGPU付きのデスクトップPCやクリエイター向け、ゲーム向けのノートPCぐらいのスペックは必要そうです。
外部GPUがないノートPCだと、何かを取り付けるためのブラケットや簡単な形状のケースなどのモデリングは出来ますが、デザインが入ったもの、面が多い複雑なデータをモデリングするのは厳しいです。
逆に言うと、3Dプリンタで作るものが先程書いた、「何かを取り付けるためのブラケットや簡単な形状のケースなど」の場合は、私と同じくらいのPCスペックでストレスは多少ありますがなんとか動きます。
4.結論。デスクトップPCがいいね。
結果、ストレスなくFusion360を使うには外部GPU付きのデスクトップPC、ノートPCが良さそうです。
最近は、ゲーミングPC、動画編集用PCでFusion360は動きそうです。
グラボなしノートPCでもかろうじて動きますが、快適性を求めるならゲーミングPCが必要そうですね。
私自身の話だと、CPU内蔵GPUのノートPCでは確実に性能が不足して非効率なので、外付けのGPUがほしいですね。
今後の拡張性やコストを考えると、デスクトップPCが良さそう。
自分でryzen5くらいで10万円以内でデスクトップPCを作ることを今の目標として日々の労働、節約を頑張ろうかな、、、
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初心者が3Dプリンタを購入してどうだったか。いいおもちゃになりました!
こんにちは。
平凡エンジニアです。
3Dプリンタを購入して1ヶ月が経ちました。
今回は、初心者の私が3Dプリンタを購入してどうだったのかを記事にしていきます。
1.どんなことに使ってる?
基本的には、欲しい物、作りたいものを考えて、Fusion360(3D CAD)で3Dデータ作成して
Cure(スライスソフト)でGコード作成、3Dプリンタ出力って感じですね。
なので、個人的に使うものしか今の所作っていません。
例えば、
マスクとか、
makitaの10.8Vバッテリー充電器壁掛けブラケットとか(2×4の柱に付けれるように)
PS4縦置きスタンドとかを作っています。
マスクはフリーの拾ってきたデータなので、
もし、3DCADあまり使えない人でも、データを拾ってくることで十分3Dプリンタは活用できるのではないかなと思います。
僕は下記のサイトでデータを参考にしたりしてます。
https://www.thingiverse.com/
結構いろんなデータが転がっていますね。
2.使用頻度は?
1週間に2つ出力するぐらいです。
ヘビーに使う方だとフル稼働だとか、毎日出力等しているようですが、個人的に使ったりする程度であれば、週2稼働っていうぐらいだと思います。
3Dデータを作るのも時間がかかるので、仕事をしながら自分でデータ作ったものを作る感じであれば、そのくらいいになるのではないでしょうか?
今後は、もっと稼働率を上げたいです。
3.今後の使い方
今後は3Dプリンタで製作したものを売っていきたいなあと思っております。
3Dプリンタだとニッチなものが作れるので、自分の趣味である自動車の車種専用の部品だったり、、、
かゆいところに手が届くみたいなものが作れて販売をしたいです。
そのためには日々の気付きを大切にしていかないといけませんね。
これあったらいいやんとか、これあればいいんじゃね?とかの気持ちを大切にしていきます。
後、DMM.makeなどで作ったデータの販売だけでもできるようになって役に立ったってなれば、いいですね。
実行に移すべく日々精進してまいります!
4.3Dプリンタはみんなにおすすめなのか?
3Dプリンタの購入は万人におすすめできるものではないですね。
ただし、DIYをバリバリやる人、工作したい人にはかなりおすすめできます。
3Dデータさえ作ることが出来れば、簡単に作ることができるので非常に良いと思います。
プリンタの本体の価格、材料の価格も安くなってきてますし、3D CADもFusion360等優れた無料のものがあるので、意外ととっつきやすいです。少なくとも私自身は、想像以上にお金がかからないおもちゃになったと思いました。
↓以前の記事に材料の価格、プリンタの価格などを書いた記事があります。気になる方はぜひご覧ください。
コスパ抜群!?2万円の激安3Dプリンタを購入した話〈kingroon kp3〉 - 機械系エンジニアの休日
3D CADははじめは操作が難しかったり、思った形状を作れないこともありますが、慣れれば作れるようになるので、創作意欲さえあればなんとかなります。笑
ネットで探せば使い方なども載ってますし、Amazonに参考書もたくさんありますし、、、
少なくとも、3Dプリンタに興味があって、このブログの記事を見ている人は買っちゃってもいいかもしれません←
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3Dプリンタフィラメントの保存方法について
こんにちは。
平凡エンジニアです。
3Dプリンタをお使いの皆さん、どのようにフィラメント保存していますか?
今回は3Dプリンタの材料であるフィラメント保存方法について共有いたします。
1.3Dプリンタフィラメントをちゃんと保管しなかった場合の問題
まず、3Dプリンタのフィラメントをしっかり保存しなかった場合の問題について紹介します。
3Dプリンタのフィラメントは水分を吸収しやすく、吸収した場合、造形中のノズルつまりや、フィラメント折れを引き起こします。
英語の記事ですが、以下の記事にPLAの水分吸収について書かれています。
結論的には、水分を吸収したフィラメントを使うと結果的にお金と時間かかるから、材料は早めに(12ヶ月以内に)使えよっって事が書いてます。
medium.com
ざっと要点をまとめると、
・30日PLAが水に浸された場合、1-6%水を吸収する。
・湿気を吸収すると、フィラメントが膨張→ 押出機が詰まり、ホットエンドが破壊。
→余計なフィラメントの使用にコストがかかる。ホットエンドの修理にはコストも時間もかかる。
・水分吸収したフィラメントの水分は印刷時に蒸発するが、それが原因で、気泡や隙間ができて、造形物の見た目も強度も落ちる。
・12ヶ月以内にフィラメントは使い切るようにしましょう。
とのことです。
まあ、12ヶ月以内に使い切ればOKの根拠も記事にはなく、日本は湿気も強いので早めに使うのがベターだと思います。
梅雨の季節なんて考えただけでも恐ろしいです、、、
2.湿気を避けるための保存方法
1章で湿気は3Dプリンタフィラメントにとって大敵だと言うことがわかりましたが、ここではどうやって湿気からフィラメントを守るかということについて説明します。
①防湿庫・防湿箱
防湿庫を使った保護です。読んで時のごとく、湿気を防ぐって書いているので効果はてきめんです。
防湿庫にも様々なものがあり、
の電気で除湿するものや
上のリンクのような除湿剤を一緒に入れて除湿するものがあります。
防湿庫は基本的にカメラやカメラのレンズ用に作られているものが多いです。
メリット
開閉がなければ安定した除湿ができる。
複数のフィラメントを同じ状況で管理できる。
除湿剤の入れ替えが発生しない(電気タイプ)
デメリット
1つフィラメントを取り出すときに湿気が入る。
基本的にカメラ用のもので大きく、広い保管場所が必要。
電源コードに繋がないといけない(電気タイプ)
②防湿箱
大きめのタッパーに除湿剤を入れて、防湿状態を作り出している人も多いようです。これは①の除湿剤を使う除湿庫とほぼ同じですね。
メリット
たくさんあるタッパーのサイズから適したサイズをチョイスできる。
防湿庫より安くすむ。
積み重ね保存ができる。
デメリット
除湿性能が除湿庫より劣る。(除湿庫より隙間ができるものが多いから)
除湿剤取替の手間がかかる。
③防湿袋(圧縮袋)ー私がしている方法
私がしている方法です。
ダイソーなど100円ショップやホームセンターで売っている衣類用などの圧縮袋にフィラメントと除湿剤を一緒に入れて圧縮するという方法です。
僕が使っている除湿剤(シリカゲル)は以下リンクのものです。たくさん入っていてやすいのフィラメントの保存以外にも気軽に使えます。
シリカゲルで小分けになっていないものもありますが、小袋への詰替が面倒なので、すでに小分けになっているものをおすすめします。
また、圧縮袋は100円ショップなどで売っているもので十分です。Amazonで探してみましたが、高いものが多い(1枚換算200円程度)です。
圧縮袋の中でも掃除機で吸って圧縮できるものがおすすめです。
メリット
圧倒的省スペース。
圧倒的安さ
除湿する空気量が小さいので、すぐに除湿できる。
1つずつ湿度管理できる。
デメリット
フィラメントをしまうのが面倒。
除湿剤取替の手間がかかる。
メリットの圧倒的省スペース、圧倒的コストに注目してください。私のとって重要なポイントです。笑
④フィラメント専用除湿乾燥機
こちらはなんとフィラメント保存専用に作られたもので、除湿、乾燥機能がついてます。
更に重量測定もできて、どれだけ水分を吸っているかも管理できるという代物!
その上、フィラメントは穴から出ているので、使用時に開閉しなくていい優れもの、、、いつか欲しいですね。
メリット
圧倒的省スペース。
圧倒的安さ
除湿する空気の量が小さいので、すぐに除湿できる。
1つずつ湿度管理できる。
デメリット
フィラメントをしまうのが面倒。
3.まとめ
いかがだったでしょうか?
私が保管方法を探していたときに検討した方法を紹介いたしました。
少しでも参考にしていただけたら幸いです。
コスパ抜群!!2万円の激安3Dプリンタを使ってみた!!〈kingroon kp3〉
こんにちは。管理人です。
今回は2万円の激安家庭用3Dプリンタ(kingroon kp3)の使用感について共有したいと思います。(購入したのは以下の商品です。)
なお、購入編(なぜこのプリンタをチョイスしたか等)は前回の記事に書いています。気になる方は覗いてみてください。
1.使ってみてどうだったか
●品質
品質はディスプレイの枠シールがずれていたり、、、
配線が被膜がめくれていたり(搬送中に部品同士で挟まった?)といった感じです。
<参考画像>
ディスプレイのシールは貼り直し、被膜がめくれている配線は絶縁ビニールテープを巻いて使える状態になりました。
レビューであった、ネジが外れて転がっていたっていうトラブルも私も発生しており、組み上がった後にダンボールのそこから1本出てきました。プリンタの電源や、本体の中に入っていなかったのが幸いです。
●使いやすさ
説明書は日本語表記があり、問題なくセッティングできました。
ただし、キャリブレーション(座標合わせ)がうまくできなくて、ホットベッドの上のステッカーにプリンタのノズルが突き刺さり、ガッツリステッカーが溶けてしまいました、、、
Amazonで磁気ステッカーの交換部品が販売されているので、交換さえすれば問題なく使えます。(ベッド側と造形物側の2層に分かれていますが、両方ともセットになります。)
今は、溶けていない部分で3Dプリントできています。交換の磁気ステッカーは購入したので、消耗してきたら交換しようと思います。
●筐体サイズ
筐体のサイズは正直想像以上に大きかったです。
カバーのないタイプだったので小さいイメージでしたが、電源ユニットとフィラメント(材料)を含めるとカラーボックスの中には収まらないですね、、、
私は上の写真のようにはみ出しながらカラーボックスくらいの大きさの棚の上においてます。
もし、ケースに収まっているタイプ(下の写真のようなもの)や、もっと大きいものが印刷できるものだと置き場に困っていたかもしれません。
あと、一見本体は置けたと思っていてもテーブルが前後に大きく動くので後ろはかなりスペースを開けておく必要があります。特に後ろには電線ケーブルがつながっているので、プラットフォームが後ろに下がったときに壁などに当たると故障に原因になると思います。
↑プラットフォームを一番前に出したとき
↑プラットフォームを後ろに出したとき
また、プリント中のフィラメントトラブルを避けるため、フィラメント(材料)をすぐ近くに置くと、、、
こんな感じなので、前後左右で500mmくらいのスペースが必要そうです。電源の配置次第で改善の余地はありますが。
●造形サイズ
この激安プリンタの造形サイズ(作れるものの大きさ)は180mm×180mm×180mmです。
数字だけ聞くと結構小さいのかなと思うかもしれませんが、実際は結構色々作れるサイズで新型コロナの影響で話題となった3Dプリンタによるマスクや耳が痛くなくなるバンドも問題なく作れました。(下の写真はこの激安プリンタで作ったものです。)
●精度
精度は2万円ってことを考えるとかなり良いのではないのでしょうか。
上のマスクの写真のように結構綺麗に印刷できています。
一部のバリやポツポツは温度設定や材料の選択で綺麗になる範囲なので、改善していけるところだと思います。
私の主観では2万円にしては上々の出来だと思います。
●作動音
作動音は思ってたよりは小さい印象です。普通の2Dのプリンタ、コピー機よりは小さい音だと思います。
ただ、どうしても大きいものを作るとなるとかなりの時間を必要とすることがあるので、寝ながら作動させることもあると思います。
その場合、寝室と同じ部屋においておくと寝れないと思います。
●その他
このプリンタを選ぶときに「3Dプリントの一般的な材料であるPLAだけでなく、TPU/ABS/PETGなどの材料も扱えるプリンタ」であることが選んだ一つのポイントでしたが、もともと標準でついているプラットフォームの磁気シートではABSの要求温度に耐えれません。
この磁気シートはAmazonの交換部品のページで見ると80℃以下までしか耐えられないようで、プリンタ本体のレビューでも高温で使用してだめになったという声もあったので、購入したままの状態でABSが使えると思っていては行けないようです。
(ABSは80℃以上にヒートベッド温度をする必要がありそうです。温度をあげないと製作中に造形物が反ってプラットフォームから剥がれるようです。)
<参考リンク>
https://makezine.jp/blog/2014/12/abs-or-pla-choosing-the-right-filament.html
ABSを使うときのは別のプラットフォームシートが必要になりそうです。(また、記事にしてみます)
2.実施しているトラブル回避法
●配線保護
Amazonレビューでヒートベッドにつながるコネクターが潰れた、、、
などの話がいくつかあったので、その部分を見ていると3Dプリンタを動かしているときにはコネクターがつながるケーブルがかなり動いていて、コネクターに負荷がかかっていそうです。
下の写真のようにコネクターに直接負荷がかからないように白いコネクターガードを3Dプリンタで作って装着しています。
これで負荷がかかるのはケーブルですので、もし途中で断線しても、代わりのケーブルで繋げばなんとかなります。(コネクターを壊すと代わりのコネクターを探すのは大変そうです。)
また、後ろのスペースが不十分だと電線が壁やものに当たってさらなる負荷がコネクターにかかります。
後ろのスペースは十分に取る必要がありそうです。
3.まとめ
今回は2万円の激安3Dプリンタの使用感についてまとめてみました。
3週間ぐらい使用していますが大きなトラブルなく動いているので満足しております。
2万円の3Dプリンタであることを考えると、コスパ抜群だと思います。
3Dプリントにチャレンジしてみたい人にはおすすめ商品です。
コスパ抜群!?2万円の激安3Dプリンタを購入した話〈kingroon kp3〉
こんにちは。管理人です。
本日は2万円の激安家庭用3Dプリンタを購入したことについて共有したいと思います。
今回は購入編ということで、なぜ3Dプリンタを買ったのか、なぜこのプリンタを選んだのかをまとめていきます。
1.3Dプリンタを買った理由
3Dプリンタを買った理由は面白そうだからです。特に作りたいものはないですが、身近に何かを作り出せるものを所持しておきたいという思いがありました。
更に、コロナの特別給付金として10万円が入るので、なにか今後楽しめるものを買いたいと思ったからです。
今まで、ずっと3Dプリンタは欲しかったのですが、特に具体的に3Dプリンタで作りたいものはない割に(ほしいもので3Dプリンタでしか作れないものが思いつかなかった)、コストも高いのでなかなか手は出せない状態でした。
しかし、ある日ぼーっとAmazonをさまよっていたら、、、
「あれ?思ってた以上に3Dプリンタ安いぞ、、、」
ということに気づき、材料も思っていたより安かったので、「善は急げ!!」と言い聞かせ、給付金が手元に来る前にそのまま勢いで購入しました。
また、運用費用も安くて、
3Dプリンタで定番のPLAやABSという材質だと、1kgあたり2000~5000円ぐらいで購入できます。樹脂なので1kgもあればたくさん製作できます。
<参考価格>
プリンタと材料の価格下落によって一家に一台3Dプリンターっていう日もそう遠くないのかもしれませんね。
2.商品の紹介 と この商品を選んだ理由
購入した商品はkingnoonのkp3という製品(Amazonページには製品名の記載はありませんが)です。
Amazonページの名前は「3Dプリンター TPU/ABS/PLA/PETG材料の高精度印刷 停電回復機能 組立簡単 最大印刷サイズ 180 * 180 * 180mm 操作簡易 家庭用 初心者」といかにも中華感が出ていて特徴が押し出されていますね、、、
この3Dプリンタは、幅広い温度が出せて、ヒートベッドを搭載しているので、
3Dプリントの一般的な材料であるPLAだけでなく、TPU/ABS/PETGなどの材料も扱えるプリンタとなっております。
(詳細は次の記事の使ってみてどうだったかに書きますが、高い温度は注意点があります。)
〈購入時の情報〉
〈Amazonページ〉(今は価格が上がってます。人気なのか在庫がなくなっているときもあります。)
他にも「QIDI TECHNOLOGY X-one2」という製品や、「ANYCUBIC MEGA-S」という製品も検討していました。
その中でなんでkinroon kp3を選んだのか、、、
一番の理由は、価格です。
3Dプリンタを自分は何に使うのかという理由が明確ではなく、購入しても定着するかわからなかったので、お試しのために買いたいと思っていたので安いものを購入しました。
また、QIDI X-one2に比べると造形サイズは大きく、かといって大きすぎて置き場の困らないサイズ感であること、使える樹脂の数が多いこともこのプリンタを選ぶ決め手となりました。
安いだけあって、レビューを見ると、すぐに故障したというレビューがありました。
しかし、学生時代に大学でほんの少し使っていた3Dプリンタも壊れたから使用停止という話をよく耳にしていたので、ノントラブルで3Dプリンタを運用はできないものと認識をしていて、トラブル解決能力も身に着けないといけないと思い、トラブルばっちこーい!!精神でこのプリンタを選択しました。
3.まとめ
ということで、今回購入編ということでなぜ3Dプリンタ購入に至ったのか、なぜこのプリンタをチョイスしたのかについてまとめました。次回の記事では、使用感についてまとめていきます。
こちらの記事を最後までご覧下さりありがとうございました!