機械系エンジニアの休日

社会人5年目機械系エンジニアの雑記ブログ。

コスパ抜群!!2万円の激安3Dプリンタを使ってみた!!〈kingroon kp3〉

こんにちは。管理人です。

今回は2万円の激安家庭用3Dプリンタ(kingroon kp3)の使用感について共有したいと思います。(購入したのは以下の商品です。)

なお、購入編(なぜこのプリンタをチョイスしたか等)は前回の記事に書いています。気になる方は覗いてみてください。


1.使ってみてどうだったか

●品質

品質はディスプレイの枠シールがずれていたり、、、
配線が被膜がめくれていたり(搬送中に部品同士で挟まった?)といった感じです。
<参考画像>
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ディスプレイのシールは貼り直し、被膜がめくれている配線は絶縁ビニールテープを巻いて使える状態になりました。
レビューであった、ネジが外れて転がっていたっていうトラブルも私も発生しており、組み上がった後にダンボールのそこから1本出てきました。プリンタの電源や、本体の中に入っていなかったのが幸いです。

●使いやすさ

説明書は日本語表記があり、問題なくセッティングできました。
ただし、キャリブレーション(座標合わせ)がうまくできなくて、ホットベッドの上のステッカーにプリンタのノズルが突き刺さり、ガッツリステッカーが溶けてしまいました、、、
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Amazonで磁気ステッカーの交換部品が販売されているので、交換さえすれば問題なく使えます。(ベッド側と造形物側の2層に分かれていますが、両方ともセットになります。)

今は、溶けていない部分で3Dプリントできています。交換の磁気ステッカーは購入したので、消耗してきたら交換しようと思います。

●筐体サイズ

筐体のサイズは正直想像以上に大きかったです。
カバーのないタイプだったので小さいイメージでしたが、電源ユニットとフィラメント(材料)を含めるとカラーボックスの中には収まらないですね、、、
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私は上の写真のようにはみ出しながらカラーボックスくらいの大きさの棚の上においてます。
もし、ケースに収まっているタイプ(下の写真のようなもの)や、もっと大きいものが印刷できるものだと置き場に困っていたかもしれません。
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あと、一見本体は置けたと思っていてもテーブルが前後に大きく動くので後ろはかなりスペースを開けておく必要があります。特に後ろには電線ケーブルがつながっているので、プラットフォームが後ろに下がったときに壁などに当たると故障に原因になると思います。
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↑プラットフォームを一番前に出したとき
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↑プラットフォームを後ろに出したとき

また、プリント中のフィラメントトラブルを避けるため、フィラメント(材料)をすぐ近くに置くと、、、
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こんな感じなので、前後左右で500mmくらいのスペースが必要そうです。電源の配置次第で改善の余地はありますが。

●造形サイズ

この激安プリンタの造形サイズ(作れるものの大きさ)は180mm×180mm×180mmです。
数字だけ聞くと結構小さいのかなと思うかもしれませんが、実際は結構色々作れるサイズで新型コロナの影響で話題となった3Dプリンタによるマスクや耳が痛くなくなるバンドも問題なく作れました。(下の写真はこの激安プリンタで作ったものです。)
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●精度

精度は2万円ってことを考えるとかなり良いのではないのでしょうか。
上のマスクの写真のように結構綺麗に印刷できています。

一部のバリやポツポツは温度設定や材料の選択で綺麗になる範囲なので、改善していけるところだと思います。
私の主観では2万円にしては上々の出来だと思います。

●作動音

作動音は思ってたよりは小さい印象です。普通の2Dのプリンタ、コピー機よりは小さい音だと思います。

ただ、どうしても大きいものを作るとなるとかなりの時間を必要とすることがあるので、寝ながら作動させることもあると思います。
その場合、寝室と同じ部屋においておくと寝れないと思います。

●その他

このプリンタを選ぶときに「3Dプリントの一般的な材料であるPLAだけでなく、TPU/ABS/PETGなどの材料も扱えるプリンタ」であることが選んだ一つのポイントでしたが、もともと標準でついているプラットフォームの磁気シートではABSの要求温度に耐えれません。

この磁気シートはAmazonの交換部品のページで見ると80℃以下までしか耐えられないようで、プリンタ本体のレビューでも高温で使用してだめになったという声もあったので、購入したままの状態でABSが使えると思っていては行けないようです。
(ABSは80℃以上にヒートベッド温度をする必要がありそうです。温度をあげないと製作中に造形物が反ってプラットフォームから剥がれるようです。)
<参考リンク>
https://makezine.jp/blog/2014/12/abs-or-pla-choosing-the-right-filament.html


ABSを使うときのは別のプラットフォームシートが必要になりそうです。(また、記事にしてみます)

2.実施しているトラブル回避法

●配線保護

Amazonレビューでヒートベッドにつながるコネクターが潰れた、、、
などの話がいくつかあったので、その部分を見ていると3Dプリンタを動かしているときにはコネクターがつながるケーブルがかなり動いていて、コネクターに負荷がかかっていそうです。
下の写真のようにコネクターに直接負荷がかからないように白いコネクターガードを3Dプリンタで作って装着しています。
これで負荷がかかるのはケーブルですので、もし途中で断線しても、代わりのケーブルで繋げばなんとかなります。(コネクターを壊すと代わりのコネクターを探すのは大変そうです。)
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また、後ろのスペースが不十分だと電線が壁やものに当たってさらなる負荷がコネクターにかかります。
後ろのスペースは十分に取る必要がありそうです。

3.まとめ

今回は2万円の激安3Dプリンタの使用感についてまとめてみました。
3週間ぐらい使用していますが大きなトラブルなく動いているので満足しております。

2万円の3Dプリンタであることを考えると、コスパ抜群だと思います。
3Dプリントにチャレンジしてみたい人にはおすすめ商品です。

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